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ホーム > みずなし・こばなし > 秋の夜長の読書案内その2

秋の夜長の読書案内その2



〇〇の秋といえばいろいろありますが、学習塾である我々にとってはやはり何といっても読書の秋です。といっても、どんな本を読めばいいの? というのは、なかなか悩ましいかもしれません。
そこで昨年、国語・社会教師バージョンの読書案内の記事をアップしました。
https://keimeikan.co.jp/kobanashi/20251001/

すると、読者から算数・理科の教師のおすすめ本も気になるというお声を頂戴しました!
ということで今回は、算数理科の教師による読書案内です。最近の話題書から過去の名文まで、様々な本が集まりました。では、早速いってみましょう。

川村先生おすすめ

『カフネ』

阿部暁子 著/講談社


2025年本屋大賞を受賞した作品です。本を読むきっかけは人によって違うと思いますが、その時話題になった本は何となく読んでみようと思いやすいですよね。ぜひ活字に触れるきっかけにしてみてほしいです。内容面では、ストーリーも結末も、書き口もすごく綺麗な作品の中に、主人公の強引なまでの力強さがマッチしてとっても読みやすくて力をもらえる一冊だと思います。

 

椎野先生おすすめ

『火狩りの王』シリーズ 全4巻+外伝1巻

日向理恵子 著、山田章博 絵/ほるぷ出版


火に近づくと体が燃えてしまう、不思議な世界。山村の少女・灯子と首都の少年・煌四は、それぞれの運命に導かれ、世界の秘密へ近づいていきます。こわい炎魔や「火狩りの王」の謎、勇気ある冒険に胸が高鳴る、想像力をかき立てる長編ファンタジー。山田章博さんの美麗なイラストも素晴らしいです。 文明・科学・信仰・格差・戦争なども扱う、大人が読んでも読み応えのある作品です。

 

利根川先生おすすめ

『天体議会』

長野まゆみ 著/河出文庫(河出書房新社)


長野まゆみさんの小説は、登場人物の名前やルビの振り方に特徴があり、読みやすいとは言えないかもしれないですが、独特な雰囲気が、ハマるひとにはハマるという作品が多いです。
この『天体議会』は銅貨や水蓮、藍生といった少年たちの、どこか冷えていながらも惹かれ合う繊細な距離感の話で、事件や劇的な展開といったわかりやすいストーリーではなく、独特の空気感や美しい言葉の響きを楽しむ物語です。
星や鉱物、植物などが登場する、少し不思議で幻想的な物語のため、『銀河鉄道の夜』や『星の王子さま』が好きな人向けかもしれません。

 

中村先生おすすめ

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』

汐見 夏衛 著/スターツ出版文庫(スターツ出版)


自分の未来を自分で決めることが許されず、国のために飛び立っていく特攻隊員の青年。彼が残した言葉は、現代を生きる私たちの心に強く問いかけてきます。私たちが何気なく過ごしている「今日」は、かつての彼らがどうしても行きたかった、そして夢を託した「明日」でもあります。「なぜ勉強するのか」「どんな大人になりたいか」。受験勉強の合間にこの本を親子で読み、自由に夢を追いかけられる今の環境への感謝、そして平和の尊さについて、ぜひご家庭で言葉を交わしてみてください。

 

林田先生おすすめおすすめ

『そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノート』

はやみねかおる 著、村田四郎 絵/講談社青い鳥文庫(講談社)


小学生の時に読んでいました。「教授」と呼ばれる変な大人が出てくるのですが、それが今自分の中にある「こういう大人ってかっこいいよな」という価値観を作るきっかけになっている気がします。シリーズになっており、他の作品もおすすめです。

 

日野先生おすすめ

『パスワードは、ひ・み・つ -パソコン通信探偵団事件ノート-』

松原秀行 著、梶山直美 絵/講談社青い鳥文庫(講談社)


「パスワード」シリーズの第一巻! ある日小学生のマコトのもとに届いた、謎のメッセージ。それをきっかけにマコトは、パソコン通信で集まった仲間たちとともに、さまざまな謎や暗号に挑む「電子探偵団」の一員に。
暗号、パズル、推理。物語の中には、読んでいるあなた自身が挑戦できる謎がいっぱい!登場人物たちと一緒に考えながら、謎を解く楽しさを味わえる物語です。 謎解きや暗号が好きな人におすすめの一冊!

 

本田先生おすすめ

『星新一ショートショートセレクション 全15巻』

星新一 作、和田誠 絵/理論社


「もしも未来の道具があったら?」「もしも宇宙人がやって来たら?」そんなワクワクするお話ばかりです。星新一『ショートショートセレクション』は、一話が短いのに驚きがぎっしり。読み終わったあと、きっと誰かに話したくなります。私もほぼ全作品読みました。

 

三浦先生おすすめ

『チームふたり』

吉野万理子 作/学研の新・創作(Gakken)


東小卓球部のキャプテンを務める6年生の大地は、小学校最後の大会で「最強のダブルス」を組み、勝利したいと願っていました。ところが、ペアに選ばれたのは5年生の純。自分の思い描いていたペアとは違うことに、大地は納得できず、落ち込んでしまいます。
そんな大地のもとで、学校や家庭では次々と大きな事件やトラブルが起こります。さらに、女子部の分裂の危機や家族の問題まで重なり、大地はさまざまな困難に向き合うことになります。
皆さんも、自分の理想通りにいかないことがあるかもしれません。そんなとき、どのように事実に向き合い、どのように乗り越えていくのか。この本には、そのヒントが書いてあります。主人公の大地の出した答えは何なのか、皆さんの目で確かめてみてください。

 

柳田先生おすすめ

『レンタルロボット』

滝井幸代 作、三木謙次 絵/ジュニア文学館(Gakken)


思い通りになる弟ロボットを注文した主人公を通し、身勝手さや本当の思いやりに気づかされる物語。喧嘩ばかりでつい弟や妹を疎ましく思ってしまう兄や姉にこそ読んでほしい、家族の絆と温かさを再確認できる一冊です。

 

山中先生おすすめ

『破戒』

島崎藤村 著/新潮文庫(新潮社)


歴史で明治時代を学んでから読むとより一層、当時の「差別意識」と主人公の苦悩をひしひしと感じることができます。内容的にはかなり重く、難しいものですがぜひ高学年の読書好きの子たちにはチャレンジしてほしい1冊です。

 

山本先生おすすめ

『西の魔女が死んだ』

梨木香歩 著/新潮文庫(新潮社)


学校へ行けなくなった中学生のまいは、1か月間、西の魔女である祖母と過ごすことになる。祖母の家で魔女になるための修行をするのだが、魔女修行の最も大事なことは「なんでも自分で決める」であった。読み終えたとき、家族や友達との何気ない時間が、いつもより少し大切に感じられるかもしれません。

 

<番外編>昨年は参加しなかった宮井先生(国語・社会担当)にもおすすめ本を紹介してもらいました。

宮井先生おすすめ

『万博の歴史~大阪万博はなぜ最強たり得たのか~』

平野暁臣 著/小学館クリエイティブ(小学館)


2025年に大阪・関西万博が開催されました。ミャクミャクや大屋根リングでも話題になりました。また6年生の歴史では1970年の大阪万博が登場しますが、意外と「万国博覧会」、略称「万博」の歴史を知っている人はいないのではないでしょうか。なんと第1回の万国博覧会は1851年イギリスで行われた、歴史あるイベントなのです。そして万国博覧会は「時代を映す鏡」だとも呼ばれ、万国博覧会の歴史をたどることは、世界の歴史を知るうえで重要なことです。この本は、万博の歴史をコンパクトにまとめつつ、未来の万博の課題についても書かれています。話題になっている今だからこそ、是非読んでほしい1冊です。

 

いかがでしたか。
気になる本をぜひ読んでみてください。そして、こっそりでも構わないですから感想を教えてくださいね。