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豆腐



実は昨年の10月から、おなか周りのぜい肉が気になり始め、お風呂あがりにトレーニングをするようになりました。腹筋のメニューをこなし、ちょっと効果が表れてきたかなと思ったところで、忙しい2月に突入しトレーニングは一旦中断。再開してからしばらく経ちますが、ようやく以前よりもお腹がへこんできたような気がします。実際、健康診断で腹囲を計測したところ、昨年よりも数値が小さかった! トレーニングの成果が出て嬉しかったです。個人的には食事制限をしたくないなぁと思っているので、トレーニングだけでお腹をいかに絞れるか、いろいろやってみようと思っています。


ダイエットで食事制限といえば、豆腐が思い浮かびます。日本では「絹ごし」と「木綿」の2種類が一般的ですが、実はアメリカには日本以上のたくさんの種類があるそうです。英語でもTofuと言うくらいですから、豆腐がアメリカの生活にとけこんでいることがわかります。現在では、ヴィーガンやベジタリアンの増加に伴って、大豆から作られる豆腐の需要は高まっているようですね。
しかし、もともと豆腐はアメリカの全国紙「USA TODAY」で「アメリカ人が嫌いな食材一位」に選ばれるほどの不人気な食材でした。それを現在のような人気食材にしたのは、一人の日本人営業マンの存在が大きかったそうです。
今から約30年前、森永乳業の現地駐在員が社命によりアメリカで豆腐を広めようとしたのですが、当時アメリカでは、豆腐のような大豆製品は「家畜のエサ」としか見なされませんでした。事実、その営業マンがスーパーに豆腐を売り込みに行った際も、最初に対応したのはなんとペットフードの担当だったといいます。豆腐を見たことも聞いたこともないアメリカ人にとって、豆腐はまさしく「未知の食べ物」。冷奴や味噌汁に麻婆豆腐……いろいろ作ってみては何度も試食販売を試みましたが、まったく受け入れられなかったそうです。

それでも彼は徹底して豆腐の売込みにチャレンジしました。
自らを「ミスター・トーフ」と名乗り、車のナンバープレートにも「TOFU」を入れ、市民マラソンには豆腐の着ぐるみで参加。ラジオ番組に出演して豆腐をアピールし、現地の新聞には豆腐のレシピや記事を連載しました。

渡米から6年経ったある日、ふとしたきっかけから豆腐にイチゴやバナナを加えた豆腐シェイクを考案したところ、これが現地の人びとに大いに受け入れられ、徐々にスーパーに置いてもらえるようになりました。さらに当時の大統領夫人だったヒラリー・クリントン氏が「健康のために豆腐を食べている」との記事が報道されると、注文が殺到し空前の豆腐ブームが訪れたそうです。

この営業マンの成功の理由は何か。彼は言います。
「“売れない”と思ったら、勝負は始める前から負けている。骨を埋める覚悟で打ち込めば、できないことはない。」(雲田康夫『豆腐バカ 世界に挑む』光文社)

この挑む姿勢こそが、豆腐シェイクの考案につながりました。その心意気がなければ、ヒラリー氏のコメントもなかったでしょう。やらなければならないことがあったとしても、“やらされている”と思えば、気分は重く、後ろ向きになってしまいます。しかし、逆に「絶対にやってやる!」と覚悟を決めれば、その達成までの道のりはむしろ充実した楽しいものに変わるのかもしれません。例えば、難しい問題に出くわしたとして、「ムリ~」と弱音を吐くのではなく、「よし、いっちょやってみるか!」と取り組んだ方が、なんだか成果が出る気がしますよね。


私は今年、毎日算数・理科の授業をしています。昨年までは国語社会と算数理科のハイブリッドだったのですが、今年度は季節講習などを除きほぼ毎日算数・理科を担当しています。したがって、問題を解く量も必然的に多くなるわけですが、問題を解いていて思うのは単純に楽しいということ。少なくとも「どうしてやらなきゃいけないの?」という気持ちは微塵もありません。そうなると、自分自身の成長も実感できて、そしてプライベートで取り組んでいるダイエットも成果が出始め、充実した毎日を過ごせています。

おそらく、何にチャレンジするにしても、気持ちの持ち方が大事なのだと思います。大人にとっての仕事も、子どもたちにとっての勉強も、前向きな気持ちは大きな武器になりそうです。特に子どもたちは、2週間という限られた時間の中で隔週テストに向けた勉強をし、6年生の2月1日には受験本番を迎えるわけで、そう考えると、気持ちの持ち方ひとつで成果が変わるならば、絶対に前向きである方がよいはず。
7月は、「受験の天王山」と言われる夏期講習。その中でも私たち啓明館は、教科内容だけでなくそういった勉強以外のことも子どもたちに教えていきます。