気づけばもう年の瀬です。
ふと気になって、なぜ年の「瀬」というのかを調べてみると、「瀬」というのは“流れが速く浅い場所”を指すそうです。例えば瀬戸内という地名がありますが、陸地や山にはさまれ狭くなっている場所を表す「瀬戸」は古くは「狭門(せと)」と書きました。明石海峡のあたりが瀬戸と呼ばれ、その西側を瀬戸内と言い表すようになったそうです。あるいは「瀬戸際」というと、もともとは狭い海峡と外海の境目のこと。流れが速くて波の様子も変わりやすく、船のかじ取りを誤れば命にかかわる分岐点ですから、「瀬戸際」という言葉は成功するかしないかの分かれ目を指すようになったそうです。
つまり「年の瀬」は、瀬の流れの速さに時間の流れの早さをなぞらえ、一年最後の一番忙しい時期を呼ぶ言い方として使われるようになったという説があります。
へえ~となったところで2024年を振り返ってみましょう。
2024年は暗い話題から始まってしまいましたね。1月1日の能登地震。1月2日の羽田空港地上衝突事故。特に前者はいまだに復興の途上ですが、3月には北陸新幹線が福井県の敦賀駅まで延伸しましたから、それが復興の一助になってくれることを祈るばかりです。
7月には様々なトピックが。まず、日本で新紙幣の発行が始まりました。肖像画が、10000円札は渋沢栄一、5000円札は津田梅子、1000円札は北里柴三郎にそれぞれ変わりました。また、東京都知事選で小池百合子氏が3選を果たし、月末からはパリオリンピックが開催されました。日本選手団は、海外で開催された大会では最多となる45個のメダル(金20、銀12、銅13)を獲得するなど活躍を見せてくれました。続けて開催されたパラリンピックにおいても、日本選手団は前回の東京大会を超える数の金メダルを獲得しました。さらに、7月末に「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録されたことは皆さんもご存知だと思います。10月には首相交代です。石破茂氏が新たに総理大臣に任命されました。そしてその後の解散総選挙、加えて11月のアメリカ大統領選は皆さんも記憶に新しいのではないでしょうか。
さて、2025年はすぐそこです。
来年は巳年です。動物は蛇ですね。蛇という動物には一般的にネガティブなイメージがある(ヤマタノオロチなど)かもしれませんが、長い体を持っていたり脱皮を繰り返したりすることから生命力の象徴と考えられ、世界的には、「アスクレピオスの杖」(蛇の巻き付いた杖のデザインです)といえば医療・医学の象徴と捉えられ、その意匠は世界保健機関のマークになっています。さらに蛇は豊穣や金運を司る神様としてまつられることもあり、日本では財宝を司る弁財天の化身と考えられています。
「巳」の字はもともと胎児を表していたという説もありますから、これからの成長を期待させます。加えて、よく似た「已」という漢字があってこれは「止む」を表しますから、すなわち「巳」は成長しきった状態を表すこともあります。
他方で、十干は乙。「きのと」と読みます。この字は「軋(きしむ)」を意味し、植物が成長し広がっていくような意味合いを持ちます。さらに、柔軟性や協調性を象徴し、周りとの調和を保ちながら目標に向かって進んでいくという願いが込められているのだそうですね。
成長途上の「乙」と成長しきった状態である「巳」が組み合わされた2025年「乙巳」は、大いに成長できる年になりそうです。これまでの努力や準備が実を結び始めるともいえるでしょう。6年生にとっては入試が近づき、着実に学力を養っている頃でしょうし、5年生以下の皆さんも、次の学年への進級を目前に期待に胸をふくらませていることでしょう。大人だって、新年に向けて期待は膨らむばかりです。
2025年、大いに成長していく年にしましょう!!
ふと気になって、なぜ年の「瀬」というのかを調べてみると、「瀬」というのは“流れが速く浅い場所”を指すそうです。例えば瀬戸内という地名がありますが、陸地や山にはさまれ狭くなっている場所を表す「瀬戸」は古くは「狭門(せと)」と書きました。明石海峡のあたりが瀬戸と呼ばれ、その西側を瀬戸内と言い表すようになったそうです。あるいは「瀬戸際」というと、もともとは狭い海峡と外海の境目のこと。流れが速くて波の様子も変わりやすく、船のかじ取りを誤れば命にかかわる分岐点ですから、「瀬戸際」という言葉は成功するかしないかの分かれ目を指すようになったそうです。
つまり「年の瀬」は、瀬の流れの速さに時間の流れの早さをなぞらえ、一年最後の一番忙しい時期を呼ぶ言い方として使われるようになったという説があります。
へえ~となったところで2024年を振り返ってみましょう。
2024年は暗い話題から始まってしまいましたね。1月1日の能登地震。1月2日の羽田空港地上衝突事故。特に前者はいまだに復興の途上ですが、3月には北陸新幹線が福井県の敦賀駅まで延伸しましたから、それが復興の一助になってくれることを祈るばかりです。
7月には様々なトピックが。まず、日本で新紙幣の発行が始まりました。肖像画が、10000円札は渋沢栄一、5000円札は津田梅子、1000円札は北里柴三郎にそれぞれ変わりました。また、東京都知事選で小池百合子氏が3選を果たし、月末からはパリオリンピックが開催されました。日本選手団は、海外で開催された大会では最多となる45個のメダル(金20、銀12、銅13)を獲得するなど活躍を見せてくれました。続けて開催されたパラリンピックにおいても、日本選手団は前回の東京大会を超える数の金メダルを獲得しました。さらに、7月末に「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録されたことは皆さんもご存知だと思います。10月には首相交代です。石破茂氏が新たに総理大臣に任命されました。そしてその後の解散総選挙、加えて11月のアメリカ大統領選は皆さんも記憶に新しいのではないでしょうか。
さて、2025年はすぐそこです。
来年は巳年です。動物は蛇ですね。蛇という動物には一般的にネガティブなイメージがある(ヤマタノオロチなど)かもしれませんが、長い体を持っていたり脱皮を繰り返したりすることから生命力の象徴と考えられ、世界的には、「アスクレピオスの杖」(蛇の巻き付いた杖のデザインです)といえば医療・医学の象徴と捉えられ、その意匠は世界保健機関のマークになっています。さらに蛇は豊穣や金運を司る神様としてまつられることもあり、日本では財宝を司る弁財天の化身と考えられています。
「巳」の字はもともと胎児を表していたという説もありますから、これからの成長を期待させます。加えて、よく似た「已」という漢字があってこれは「止む」を表しますから、すなわち「巳」は成長しきった状態を表すこともあります。
他方で、十干は乙。「きのと」と読みます。この字は「軋(きしむ)」を意味し、植物が成長し広がっていくような意味合いを持ちます。さらに、柔軟性や協調性を象徴し、周りとの調和を保ちながら目標に向かって進んでいくという願いが込められているのだそうですね。
成長途上の「乙」と成長しきった状態である「巳」が組み合わされた2025年「乙巳」は、大いに成長できる年になりそうです。これまでの努力や準備が実を結び始めるともいえるでしょう。6年生にとっては入試が近づき、着実に学力を養っている頃でしょうし、5年生以下の皆さんも、次の学年への進級を目前に期待に胸をふくらませていることでしょう。大人だって、新年に向けて期待は膨らむばかりです。
2025年、大いに成長していく年にしましょう!!