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今日で「みずなし・こばなし」は3周年を迎えました。千里の道も一歩よりとは言いますが、執筆当初はこんなに長く続くとは思っていませんでした。こうして3周年を迎えられたのも、毎月読んでくださる読者の皆様のおかげです。いつも本当にありがとうございます。


さて、今回は3周年ということで、「3」という数字にまつわる話をしましょう。
「3」と聞けば、日本三大〇〇というものが思い浮かびます。徳川御三家や三種の神器。中学受験で覚えなければならない日本三大〇〇を挙げてみても、日本三景や日本三大急流、三大随筆など多岐にわたりますが、その中のひとつに「日本三大和牛」があります。
ただ、実はどの銘柄を三大和牛とするかは公式には決まっていないそうで、三大和牛に数えられるものは、五十音順に滋賀県の近江牛、兵庫県の神戸ビーフ、三重県の松阪牛、そして山形県米沢牛。確かにこれらの名を聞くと、それだけで美味しいのだろうなと無条件に期待してしまいます。

とはいうものの、ブランド牛は他にも様々あるでしょう。小豆島にはオリーブ牛もあるし、東北出身の私からすると岩手県の前沢牛だって外せません。ではその中でどのブランド牛が最も美味しいのか調べてみると、面白いことがわかりました。
5年に一度開催される全国和牛能力共進会というイベントがあります。言ってみれば全国規模の和牛の品評会で、別名「和牛のオリンピック」とも呼ばれます。第1回が1966年に行われ、2027年に開催予定の北海道大会で13回を数えるそうです。都道府県単位で選抜された優秀な牛が出品されるのですが、最高賞の受賞歴を見ると、三大和牛を擁する都道府県は兵庫県が一度登場するだけ。直近の第12回の最高賞は宮崎牛で、しかも4年連続の最高賞受賞です。そこから遡ってみても静岡牛や島根牛が最高賞を受賞していますが、その一方でいわゆる有名どころはあまり登場しません。

そんなに美味しい牛肉なら食べてみたいなあと思いますが、逆に「日本三大和牛」というブランド力の凄さも思い知りました。もちろん松阪牛や近江牛も美味しいことには違いないと思いますが、食する以前に名前だけで美味しさを期待させるのはさすがの一言に尽きます。


塾も同じなのだと思います。つまり、塾としてのクオリティを追求することの延長線上にブランドがあるのでしょう。
啓明館は、「学力をもって社会に貢献する人材」をスローガンに、生徒たちの学力を伸ばすだけでなく、目標に向かって努力する力を身に着けさせたいと思っています。そのために、教師の教務能力向上に加え、タブレットや映像教材の質の向上にもこだわっています。

その結果の一端を垣間見たのが今年の夏期講習です。小石川校の4年生は満席となり受付を終了せざるを得なくなりました。それは、啓明館の教育の質の高さが地域に浸透し、「啓明館」というブランドが形成されつつある証左なのかもしれません。

今後も、子どもたちの志望校合格を実現しながら、学力だけでなく精神的な成長も促していきたい。そんな思いを胸に、これからもがんばっていきます。