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実況中継! おさんぽツアー



6月某日、朝8時30分。小石川校の9階に3年生と4年生およそ100人が集まりました。
そう、この日は啓明館のイベントのひとつ、おさんぽツアーの日です!

小石川校のある文京区には、文豪の旧居跡をはじめ多くの史跡が残っています。また、武蔵野台地にかかる文京区は坂が多く、趣のある景色が広がっています。そこを啓明館教師とともに訪ね歩き、新たな発見をしてもらおうというのがこの「おさんぽツアー」。今回は過去最多の申込があり、朝からワクワクした子どもたちで教室がにぎわっていました。

事前に決められていたグループに分かれて、いざ出発!

宮沢賢治旧居跡

引率の教師によって通るルートが異なるのですが、私と菅野先生に率いられた総勢13名のグループは、まず初めに菊坂を進みます。途中に広がる古式ゆかしい街並みを横目に坂をのぼり、第一チェックポイントにさしかかります。それは、宮沢賢治旧居跡!

おさんぽツアーではこのようなパネルがチェックポイントになっています。

水梨「みんな、宮沢賢治の作品は読んだことあるかな?」
生徒「あります!『セロ弾きのゴーシュ』とか、『銀河鉄道の夜』とか!」

こんな会話をしながら、徒歩の旅を楽しみます。

そして、いくつかのチェックポイントを経て、東京大学は赤門に到達。ここで記念撮影です。
水梨「この赤門はね、東大が建てたものではないんだよ」
生徒「え、そうなの! じゃあ、誰がつくったの?」
水梨「それはね……」

子どもたちの関心をひきだしながら構内をめぐります。三四郎池で夏目漱石に思いを馳せ、安田講堂前の芝生の広場でも写真をパチリ。「東大生はこの安田講堂で入学式とか卒業式をやるんだよ~」なんて話すと、心なしか子どもたちの目がキラキラしているように感じるのは、きっと私の錯覚ではないはず。

次のチェックポイントである根津神社に向かう途中に面白いスポットがあります。ちょうど弥生キャンパスの裏のあたりですね。ここは、おさんぽツアーに参加してのお楽しみということにしましょう。

根津神社に到着したので、ここらで一旦休憩です。
もちろんお参りしないわけにもいきません。加えて、根津神社には有名な千本鳥居もあります。そこをくぐるのを毎年子どもたちが楽しんでくれて、教師としてはほっこりした気持ちになります。

根津神社を出て、日本医科大病院の裏手にもひとつチェックポイントがあります。それは夏目漱石旧居跡! 近くには、夏目漱石にちなんで猫の像も。

かなりの道を歩いて子どもたちの顔に疲労の色が見えてくる頃ですが、かわいらしい猫の像を見て子どもたちも盛り上がります。

その後本駒込駅から電車で小石川校に戻りました。
戻った後は、感想を書き、おさんぽツアーでめぐった文豪や旧跡についておさらいです。

子どもたちの書いた感想を読みましたが、どの生徒も楽しんでくれたようで何よりです。

ひとり、こんな感想を書いた生徒がいました。
「教科書でしか聞いたことのない昔の人々が、身近なところに住んでいたことを知ってびっくりしました。」
まさにこの感想こそが、おさんぽツアーの目的のひとつです。実は身近なところにも、歴史の息遣いが感じられる。この生徒は良い気付きをしてくれましたね。
おさんぽツアーは毎年2回開催します。我々としても、生徒たちと様々なことを話しながら歩くのは結構楽しいですし、それで生徒たちの関心が拓け、その世界を広げることにつながるなら、こんなに嬉しいことはありません。