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暖かな日差し



気づけばもう年の瀬です。


令和5年、2023年は皆さんにとってどのような1年でしたか。社会に目を向けてみると、今年もいろいろなことが起こりましたね。

2月にはトルコ・シリアの地震がありました。マグニチュードは阪神淡路大震災の時の地震より大きい7.8を記録しました。5月には、新型コロナウイルスの法律上の扱いが「2類」から「5類」に移行し、感染者や濃厚接触者への行動制限がなくなりました。徐々に、コロナ禍以前の生活に戻りつつあるようで、啓明館でも恒例行事だった「おさんぽツアー」や「歴史体験バスツアー」が復活しました。7月、日本の1か月の平均気温が25.96度を記録し、45年ぶりに記録を更新しました。確かに、今年の夏は暑かった。ちなみに今年の冬は、エルニーニョ現象の影響により暖冬気味と言われます。12月に20度を記録しましたが、全国のいくつかの地点では、12月の観測史上最高だったようです。10月には、イスラエルとパレスチナの軍事衝突が起こってしまいました。現在でも戦闘状態は続いています。ロシア・ウクライナ戦争も収束の兆しはあまり見えず、悲愴の思いを禁じえません。

なんだか暗い話になってしまいました。明るい話をしましょう。
個人的に熱くなったニュースは、大谷翔平選手のドジャース移籍もさることながら、9月のバスケットボールW杯における日本チームの活躍です。女子代表チームを東京オリンピックで準優勝へと導いた名将ホーバスHCの下、渡辺雄太選手や比江島慎選手らベテラン勢の安定感と勝負強さ、そして河村勇輝選手や富永啓生選手ら若手の目覚ましい台頭ががっちりと噛み合い、見事アジア勢1位を成し遂げ、来年のパリオリンピックへの切符を手にしました。そんな日本チームのように、啓明館の教師陣も全ての年代の教師が活躍を続ける集団でありたいと気持ちを新たにしているところです。


とはいえ、過去を振り返ってばかりもいられません。2024年はもう目の前です。残り30日ほどで6年生諸君は東京入試へ突入しますし、5年生以下の生徒たちも啓明館では新学年として扱われるようになります。
来年の干支の話をしましょう。来年の十二支は辰です。すなわち龍(竜)。十二支の中では唯一の架空の生物です。龍は古来より中国で権力の象徴とされており、日本では水を司る神様として全国各地で祀られています。「辰」の字は象形文字で「土地を耕すのに用いる農具」を示すそうです。将来の豊かな実りを願いながら、一心に土地を耕していく。日々勉学に向かう子どもたちの姿が思い起こされます。
加えて、十干は「甲(きのえ・木の兄・木の陽)」で、燦燦と降り注ぐ“陽”のもとで、様々なものが成長したり発展したりすることを象徴すると言われています。
そこから転じて、2024年の「甲辰」という干支は、「暖かな日が差し、その光をいっぱいに受けて成長すること」を表すようになりました。日差しを身に受けるのは表に出ているものばかりではなく、今までは陰に隠れていたものも日差しをいっぱいに浴びると言われています。
だから、このところ様々な悩みを抱えているとしても、きっと変化が訪れるだろうと、私は感じています。しかも、降り注いでいるのは「暖かな日差し」ですから、悪い方向への変化であるはずはありません。

この2024年。これまでの努力が認められ更なる成長を遂げる1年になるかもしれません。あるいは、人知れず頑張ってきたこと、自分でも気が付いていなかった意外な才能が一気に開花する年になるかもしれません。
さあ、新年に向けて期待は高まるばかりです。特に6年生は闘志を燃やし努力を続けていることでしょう。その努力が結実することを祈るばかりです。空を堂々と舞う龍のように、大きく飛翔する1年にしていきましょう!