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万国旗が揚々と



先日の公開説明会は、お陰様で本当に多くの生徒・保護者にご参加いただきました。
12月も引き続き公開説明会を開催してまいりますので、たくさんの方のご来塾を心よりお待ちしております。詳しくは下記のリンクをご覧ください。

》啓明館 公開説明会の詳細はこちら

さて、10月のことにはなりますが、娘の通う幼稚園の運動会を参観してきました。昨年はコロナ禍真っただ中でしたから学年ごとでの開催だったのですが、今年は全ての学年が集まっての開催です。
まず、グラウンドに立ち入ると、さわやかな秋晴れの空をバックに、万国旗が揚々とはためいていました。それだけで気分が昂ります。運動会と言えば、これだよな、と。非日常の演出というか、ある種異様な雰囲気。心なしか、園児や周りの保護者も私と同じように興奮しているようでした。

そして、いざ競技が始まります。
年少組の初々しいかけっこ。所作がたどたどしくはありましたが、ゴールに向けて真っすぐに走るその姿は応援したくなるし、ほほえましくもありました。年中組は玉入れで年少よりも大人びた様子を見せてくれました。競技の始まりを告げるピストルの乾いた音も、気持ちの高揚に拍車をかけます。
私が何より目を瞠ったのは年長組です。組立体操はまさに圧巻。先生の号令にキビキビと従い、2人ペアの演技から、3人、4人と徐々に増えて、最後はクラス全員でひとつの造形を成し遂げていました。その様子は、幼稚園児とは思えなかったほどです。
さらに、運動会の花形であろう年長クラス対抗リレー。確かにバトンパスは幼さがありましたが、それを補って余りある、一生懸命に走ろうとする気迫と、必死にがんばるクラスメイトを声を張り上げて応援する姿。アンカーにバトンが渡った時には、会場の盛り上がりは最高潮に達しました。最終走者がゴールテープを切ると、勝ったチームは飛び上がって喜びます。負けたチームは肩を落とし、涙を光らせている園児もいました。

年長組に限らず、勝っても負けても園児たちが思い切りがんばったことは事実だし、私がそうだったように、そんな彼らの姿を見て感動した保護者も多かったはずです。それほどまでに、今回の運動会は素晴らしいものでした。
と同時に、年少から年長に至る間に、子どもはここまで成長するものかと感服させられました。


思えば、啓明館も同じかもしれません。或いは、中学受験そのものも。
啓明館の門を叩いた初めのうちは、ワクワクしながら教室に通う一方で、学習リズムが思うように定着せずに四苦八苦することもあるでしょう。しかし、学年が上がるにつれ徐々に勉強に対する意識が芽生え、家庭学習も充実していきます。良い成績を取ることができた時は、それこそ飛び上がるくらい嬉しいはずです。もちろん、そうは言っても小学生ですから、精神的に未熟な部分は否めません。たまには怠けたくなったり勉強したくなかったりする時もありますよね。そしてそんな時はテストも思うようにいかず、満足する結果は出ないでしょう。そんな山あり谷ありの末に、最後には受験本番という、彼らの人生で初めてであろう大きな関門に生徒たちは挑戦していきます。
そのプロセスの中で子どもたちは本当に大きく成長してくれます。入塾したての頃からは想像もつかないような頼もしい姿を見せてくれる生徒が毎年たくさんいます。

先日テスト結果を返却した5年生の保護者から「子どもが本気で悔しがっている姿を初めて見ました」というメールを頂戴しました。私はこう思いました。ああ、この子は受験生としてのステップをひとつ上がったな、と。
本気でやったからこそ、本気で悔しがることができるのだと思います。その「本気でやる経験」を積み重ねていくのが、受験勉強なのではないでしょうか。


啓明館という塾を、子どもたちを成長させる場としたい。そして私自身も、子どもたちを成長させられるような教師でありたい。心からそう思います。