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学校選び



5月から6月にかけて、啓明館は保護者面談の時期を迎えます。5月に5年生、6月中旬から6年生の面談を実施するのですが、その際に必ず話題に挙がるのが「志望校」について。面談の中でも様々ご相談を頂戴します。
ということで、今回のこばなしは、中学受験をするうえで避けては通れない「学校選び」についてお話ししていこうと思います。


まず大前提として、学校は保護者が決めるべきものだと我々は考えています。もちろん、生徒本人の意向を全く無視して、というのもどうかとは思いますが、年端のいかない子どもたちが、中高6年間という大事な時期をどう過ごすかを想像し中学校を選ぶことは難しかろうと思います。むしろ保護者が、我が子にどう育ってほしいか、どんな大人になってほしいかを考え、そこから進学先の中学校を選んでいく方がよいのではないでしょうか。


学校選びを進めていくうえで【別学校or共学校】と【大学附属校or非附属校】という2つの大きな括りがあります。いずれも、中高6年を過ごす環境や高校卒業後の進路に大きく関係します。
別学校だと異性の目を気にせずにのびのびと成長できるでしょうし、共学校だと逆に異性とのかかわりの中で実社会に近い形で生活することになります。
また、大学附属校かそうでないか、について。10か年で面倒を見てもらえる大学附属校を選択すれば、大学受験の心配なく自分のやりたいことに存分に打ち込むことができるでしょう。他方で、非附属校は大学受験を見据えてカリキュラムが組まれていますから、中高6年間しっかり勉強させてくれるはずです。進路選択の幅が広いのも魅力ではないでしょうか。

この2つの括り以外にも、学校選びのポイントはいくつかあるでしょう。例えば通学距離。やはり近所の学校がいいという声は毎年聞かれます。逆に電車に乗るのが好きな生徒もいますから、彼らは長時間の電車移動も苦にならないかもしれませんね。

ここで気になるのが、大手塾が発表している偏差値です。例えば面談の中で〇〇中とかいかがですか?と話を振ると、「偏差値が高すぎて……」なんていうことがありますが、その時にお伝えしているのは、「とりあえず偏差値は気にしなくて大丈夫です」ということ。確かに、受験を目前にした6年生の保護者にそんなことは言いませんが、そうでないなら、目標を高く持つことに何の問題もないと思います。むしろ、少し高いくらいの目標を設定してあげた方が、子どもたちの努力の原動力になるのではないでしょうか。

ある程度条件の絞り込みができてきたら、一度実際にその学校に足を運んでみるのがよいかと思います。

そんな時にオススメしたいのが、啓明館で春と秋に開催している「学校訪問会」です。啓明館の保護者だけのために開かれる学校説明会で、実際に中学校に足を運ぶことのできるイベントです。
今年度はここまで、男子校の本郷、巣鴨、聖光学院、女子校の鷗友学園、吉祥女子、東洋英和、共学校の広尾学園小石川、広尾学園の訪問会を実施しました。夏期講習を越えた秋にも、様々な学校訪問会を実施予定ですので、ぜひご期待ください。

実際に中学校に足を運ぶ機会というのは、あるようでなかなかないのかもしれません。学校訪問会の一番の利点は「実際にその中学に通っている生徒たちの姿を見ることができる」ということだと考えています。実際の中学生の姿を見て、我が子がその学校に通い制服を着て授業を受けている姿がイメージできるかというのも、学校選びのひとつの基準になるのかもしれませんね。

そうすると「ここの学校はよかった」とか「ここの学校はちょっと違うかも」なんていうのが出てくるはずです。その積み重ねの中で、保護者の学校選びにおけるひとつの基準が形成されると思いますから、あとはその基準に沿って学校を探していくことになります。

いくつか学校をご覧いただいた後で、「ここなら我が子を預けられる」という学校が一つでも多く見つかると尚良いです。6年生の2月に最終的に受験する学校は、複数に亘ることが多いですからね。