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最後の一押し



あけましておめでとうございます。2023年も「みずなし・こばなし」を宜しくお願い致します!

さて、2月1日まで残り1か月を切りました。夢の志望校へと努力を続ける生徒たちと同じように、我々教師も最後まで子どもたちの学力を伸ばすべく邁進していきます。

2月1日からの激動の日々を戦い抜くには、学力はもとより、精神力も関わってくるでしょう。昨今の中学入試において、午前午後と1日に2つの試験を受けるのはもはやスタンダードとなっていますが、卒塾生に聞くと、やはり疲れは溜まるようです。
もちろん、これまでの山あり谷ありの受験勉強の中で精神力は鍛えられているはずです。しかし、やはり入試本番での緊張感は全く異質なものだろうし、おそらく生徒たちにとっては未知のものなのだと思います。合格のための最後の一押しにと、啓明館で取り組んでいることを2つ紹介します。

ひとつは、入試前日。啓明館では、1月31日に毎年「入試激励会」を行っています。いよいよ入試本番を迎えるにあたっての心構えと、6年生担当の教師全員からのスピーチを生徒たちに届けます。教師1人あたりにすると3分ほどと決して長いものではありませんが、自らの言葉の中に生徒たちへの万感の思いを込めます。

そしてもうひとつは、入試当日。コロナ禍以前は、我々教師が生徒たちの受験する学校へ出向き、最後に言葉を交わして会場へと送り出していました。現在では、Zoomを使用して受験生と教師とがオンラインでつながり、言葉を交わします。この形式にしてからは、我々教師が担当クラスの生徒全員と顔を合わせることができるようになりました。
緊張が顔に表れている生徒には、緊張がほぐれるような声かけを。
気持ちが昂っている生徒には、落ち着くような声かけを。
わずかな時間ではありますが、ひとりひとりの生徒と向き合い、最高のパフォーマンスを発揮できるよう最後の応援をします。

戦いを終えた生徒たちが書いてくれた『熱き想いを君たちへ』という合格体験記の中に、こんな文章があります。

試験当日、急に緊張してしまったけど、前日の激励会で本田先生に教わったように深呼吸をすると落ち着いて問題に取り組めました。

朝は早く起きて復習をし、画面上で先生たちと顔を合わせて会話することでスーッと力がぬけたような気がしました。それまでの力を全部出し切ってくるんだ、と心で言い続けて試験を受けました。そして、夜になり、合格発表の画面を見ると「合格」の二文字が出てきました。そのときの嬉しさや喜びは今までの人生の中で一番だったと思います。

教師の想いをしっかり受け取ってくれたことが、何より嬉しい。そんな風に素直で素敵な生徒たちこそが、我々の誇りです。

合格を勝ち取ってくるのは、他でもない生徒たちです。
受験生を支える保護者と、そして全力で目標に向かう受験生自身に、最後の最後の最後まで、我々は寄り添い続けます。