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ホーム > 目黒佳菜の啓明館日記 > 【しょうがくせい】

【しょうがくせい】



先日ママ友と、「我が子が最近ハマっていること」に関して立ち話をしていた。すると彼女が「うちの娘(4歳)は、すみっコぐらしが大好きでさ~」と教えてくれたので、「私が担当している生徒にもすみっコぐらしが大好きな女子が多くてさ、みんな筆箱やらTシャツやら色々と持ってるよ!」と伝えた。

すると彼女が「園児だけじゃなくて、小学生にも人気があるんだね。ちなみにうちの娘は、【しろくま】と【たぴおか】がとにかく好きでさ…」なんてことを言い始めた。


ん?なになに?しろくま?たぴおか?

すみっコぐらしのことを、「淡い色の丸っこいヤツのキャラクター群」くらいにしか認識していなかった私は、「丸っこいヤツ」のひとつひとつに名前が付けられていることに驚いた。そしてその場で公式ホームページを開き、めくるめくすみっコぐらしの世界に浸ってみることにした。


ここでキャラクターをいくつか紹介していくこととしよう。

【ふろしき】
しろくまのにもつ。すみっこのばしょとりや、さむいときに使われる。

【ふくろう】
夜行性だけどがんばって昼間に起きている。たまに目覚めた時、福を呼び寄せるといううわさ。

【ねこ】
はずかしがりやで気が弱く、よくすみっこをゆずってしまう。体型を気にしている。

【おばけ】
屋根裏のすみっこにすんでいる。こわがられたくないのでひっそりとしている。おそうじ好き。

なんともシュールな世界。そして、とっても個性的。
決して強く自己主張をするわけではないけれど、それぞれに特徴があって、長所があって、コンプレックスもあったりなんかして。

うむ。たまらなく愛おしい。

どうやらめくるめくすみっコぐらしの世界は、決して強い自己主張はしないけれど、とっても個性的で愛おしい「淡い色のキャラクターたち」であった。ちなみに、キャラクター商品全体の売り上げ累計は200億円を優に超えているらしい。



もしも私の生徒ですみっコぐらしの仲間がいたとしたら

【しょうがくせい】
ちょっと照れ屋さん。授業中、出来る限り目立ちたくはない。でも、いつも一生懸命で、ひそかに心の炎を燃やしている。

なんかになるのかな。


数か月前、私が担当するクラスに新入生が入ってきた。大人しくてシャイで静かな子。積極的に手も挙げないし、笑顔も見られないし、表情も少ない。ちょっと教師としては心配。ところが先日その生徒が難問に正解するという大活躍をしてくれたので、ご挨拶も兼ねて母にコンタクトを取ってみた。すると、以下の返信をいただくことができた。

【先生、ご丁寧にご連絡ありがとうございます!授業が本当に楽しいようで、親として「啓明館に入学させて良かった~」と嬉しい気持ちでいっぱいです。先生方のカードを集めるのに一生懸命で、どんなカードをもらえたかの報告を毎授業後にしてくれます。そして、それらを綺麗にファイリングしてニヤニヤしています。
勉強する場である「塾」に対して、娘が「楽しくてたまらない」と話しているのが不思議です。私も小学生時代、啓明館に通いたかったです。引き続きご指導宜しくお願い致します。】


この返信を読んだ時、本当に驚いた。

え、授業で笑顔を見せたことのない彼女が、自宅で「楽しくてたまらない」なんて言ってくれているの?母が嬉しくなってしまうくらい、啓明館のことをイキイキと報告してくれているの?

そんな風に「?」がたくさん浮かぶと同時に

そうだよな、笑ったり・声を出したり、なかなかうまく表現ができない生徒はいるよな。特に途中入学だと緊張もあるしね。でもそういった生徒が「イコール授業に参加したくない・イコール授業に参加していない」わけでは全くなくて、むしろ心の奥底に燃え上がる情熱を秘めながら、誰よりも楽しんでいる場合だってあるんだよな。

そんなことを痛感した。



笑ったり、必要な時には発言をしたり、リアクションの良い目立つ生徒。

自己表現が決して得意ではないけれど、一生懸命な生徒。

表面的な部分だけを見ていると、前者がしっかりと授業に参加できていて、後者はともすると授業に集中できていないように感じる場合もあるかもしれない。
でもそんな表面的な部分に左右されることなく、ひとりひとりの「心の奥底に燃え上がる情熱」を見極められるようになりたい。



すみっコぐらしに関して調べていて、私が気に入ったキャラクターは【ざっそう】だ。「いつかあこがれのお花屋さんでブーケにしてもらう!という夢を持つポジティブな草。夢を諦めない。」のだという。

学力を伸ばすことが大前提にあることはもちろん忘れず、どんな生徒であってもポジティブな気持ちを持たせてあげられる授業ができたら、夢を諦めない心を持つための語り掛けができたら、一線級の教師だと感じる。


そして、私の大切な【しょうがくせい】にも光を当てることを決して忘れない。

そんな教師でありたい。