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ホーム > 目黒佳菜の啓明館日記 > 思い出せる思い出

思い出せる思い出



別に君を求めてないけど
横にいられると思い出す
君のドルチェ&ガッバーナの
その香水のせいだよ~ 

最近、3歳になったばかりの息子が口ずさむことがある。もちろんまだ「3歳の日本語」ではあるので、多少違う部分もあるし、「思い出しゅ」になるわけだが、誰が聞いても『香水』を歌っていることがわかる程度にはしっかりと歌えている。

「【思い出せる思い出】があるくらい生きていたっけ?」とか「ドルチェ&ガッパーナって知ってる?」というか、そもそも「香水って知ってる?」等々、心の中で色々とツッコミを入れながら、「うふふ」と(自分で自分の表情は見えないものの)おそらくとびきりの笑顔で動画を撮影したりなんかしちゃってるわけだ。

親バカだ。



と、、、こんなエピソードを先輩ママに話していたら、「可愛いよね~は~懐かしい、あの頃は可愛かったな~。まぁ当時は当時で色々大変だったし、たくさん悩んでた気もするんだけどね~。」と遠い目をしていた。


この時、私は少し前に道端でばったり会って、思い出話に花を咲かせた啓明館卒業生ママのお話と重ね合わせていた。

「娘が中学受験をしている時は、本当に辛くて、これでいいのかこれでいいのかと自問する日々だったんですよ~。(確かに、当時4階受付前で少し立ち話をしている時に、涙目になっていたことがあったな)でも今娘が楽しそうに学校に通っているのを見ると、本当に中学受験をしてよかったと思えるんです。しかも当時は毎日ブルーだったはずなのに、啓明館バックを背負っている生徒を見かけると【きゃ~懐かしい~小学生小さい~可愛い~頑張れ~】っていつも心の中でエールを送りながら、あの時はあの時で楽しかったなとか思っちゃってる自分がいるんですよ。」とおっしゃっていた。

先輩ママの台詞、卒業生ママの台詞を思いながら、「母親業ってこういうことなのかも」

そんなことをふと思った。

「その瞬間は責任も重く大変なことも多いけれど、数か月、あるいは数年がたった時にそれらはすべてかけがえのない我が子との素晴らしい思い出になっていて、そんなことを繰り返しながら母として成長していくことが母親業なのかもしれない…」と。



妊娠中は「陣痛は痛いけど、お産が終わると可愛い我が子に会えるんだってことだけを考えてファイトだよ」
夜泣きが激しい時期は「いつか絶対に終わるから大丈夫」
イヤイヤ期には「誰しもが通る道のりだよ~でも意外と良い思い出になるよ」

とまぁ私はまだここまでの経験しかない新人ママなわけだが、こんなアドバイスを受けながらここまでやってきた。

確かに今となっては出産の長い痛みは忘れかけているし、夜泣きの時期よく乗り越えたよな~と自分を誇れるし、イヤイヤ期も改めて振り返ると「笑えるエピソードが満載」だったりもする。



現在、息子の『香水』をニヤニヤしながら撮影している親バカな一面も多々あるが

出社前に泣き喚かれてなかなか家を出ることができず、「遅刻する~!」と焦りながら、鬼の形相で駅までの道のりを「爆走」している私も、また紛れもなく「私」なのである。

でもこんな日々もきっといい思い出になる時がくるのであろう。



「母は強し」という言葉がある。

強くならざるを得ない面もあるし、確かに「強し」でないわけではない。

いや、でも、そんなことないよね。
うん、そんなことないのよ。
たいして強くないのよ。

小さい赤ちゃんを育てるママには、小さい赤ちゃんを育てるママなりの
中学受験に立ち向かう小学生をもつママには、中学受験に立ち向かう小学生をもつママなりの
社会人になりたての子をもつママには、社会人になりたての子をもつママなりの

悩みや苦しみがあって、でも毎日一生懸命なんとかやっているのだと思う。

でもそれらが数年後、必ず我が子とのかけがえのない思い出になっているから大丈夫。

絶対に大丈夫。

だって、たぶん、それが母親業ってものなのだから。



【思い出せる思い出】がたくさん積み重なって、幸せな老後を過ごせるよう

毎日なんとかかんとか母親業をやっていくぞっ。

よし。