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ホーム > 塾長 後藤卓也のつぶやき > 真摯に作問 ミスなくせ

真摯に作問 ミスなくせ



私立中学・学習塾向けのセミナーで司会役を務めた。
大手塾のA先生から「私立学校は第1志望の受験生を大切にすべきだ。複数回入試を実施するなら、出題傾向や難易度を均等化し、過去問との継続性を維持して、しっかり努力した子が報われる問題にしてほしい」という指摘があった。
同じ仕事をする者として、思いは痛いほどわかる。それでも私は、司会の分をわきまえず反論してしまった。「それでは繰り返し教えられたことしかできず、自分の力で未来を切り開けない生徒ばかりが入学することになりませんか?」
どちらの意見が正しいのかという問題ではない。努力の成果を評価するのも、応用力や現場判断能力を試すのも必要だからだ。それならば入試を3回実施する場合、「直球ど真ん中」「内角高めの速球」「外角低めの変化球」というように配球(出題傾向や難易度)を変え、各回ごとの合格者とは別に、3回の総合成績で補欠合格を出してはどうだろう。
とはいえ、どんなに工夫を重ねても試験には運不運が付きまとう。たまたま苦手な問題が出ることもあれば、インフルエンザにかかる場合もある。
そんなことを考えていたら、男子最難関の中学で、国語と社会で出題ミスが5題もあり、その問題は全員に加点するという大失態があった。ミスを完全に払拭するのは困難だろうが、国語と社会が得意な受験生にはあまりに理不尽な話だ。
一方、別の男子最難関の中学では、算数の問題が驚くほどに易しくなったため、算数の得意な子が涙を飲んだ。こちらはミスではないが、何らかの意図があっての出題なのだろうか。
両校とも入試は1回だけだから、リベンジの機会もない。私は彼らに「それが受験だ」「人生にはそういうこともあるさ」とはとてもいえない。
受験生があこがれる学校であればあるほど、「受験は受験生のためのもの」と自覚して真摯な問題作成に努めてほしい。